このフレーズは海外ドラマ『フルハウス(Full House)』の中で、ダニーが言ったセリフです。
He didn’t stick out like I thought I did.
ここでは stick out と like の使い方が重要なポイントになります。どちらも日常英会話では頻出ですが、日本人学習者がニュアンスを取り違えやすい表現です。この一文を理解すると、「目立つ」「思い込み」の英語表現が一気に自然になります。
直訳と意訳
直訳
「彼は、私が自分はそうだと思っていたほど、目立ってはいなかった」
意訳(自然な日本語)
「彼は、私が思ってたほど目立ってなかった」
「自分が目立ってると思ってたけど、彼は全然そんなことなかった」
自分の思い込みと現実のギャップを表した言い方です。
stick out の意味と使い方
stick out の基本イメージ
「突き出る」
「周りから浮く」
「目立つ」
stick は「突き刺す・くっつく」、
out は「外へ」。
そこから、
- 見た目が周囲と違う
- すぐ気づかれる
- 悪目立ちする
という意味で使われます。
発音
stick /stɪk/(スティック)
out /aʊt/(アウト)
stick out が使われる典型例
- He really sticks out in that outfit.
(その服装、かなり目立つね) - I didn’t want to stick out at the party.
(パーティーで目立ちたくなかった) - Her accent sticks out.
(彼女のアクセントは目立つ)
良い意味にも悪い意味にも使えるのが特徴です。
like の役割と意味
like = 「〜のように」
ここでの like は、
- 好き
ではなく、 - 比較・比喩
を表す前置詞です。
stick out like ~
=「〜のように目立つ」
よく使われる形:stick out like a sore thumb
英語には有名な慣用表現があります。
- stick out like a sore thumb
(ものすごく目立つ)
今回のセリフは、この感覚にかなり近い表現です。
like I thought I did の構造
文の分解
- like
→ 〜のように - I thought
→ 私が思っていた - I did
→ 私がそうだったように
つまり、
「私が自分はそうだと思っていたようには」
という意味になります。
did が使われている理由
最後の did は、
stick out を繰り返さないための代用表現です。
本来の形は、
- like I thought I stuck out
ですが、英語では同じ動詞を繰り返さず、
- like I thought I did
とすることで、
自然で会話的な表現になります。
文全体のニュアンス
He didn’t stick out like I thought I did.
この一文には、
- 自分の思い込み
- 後から気づいた現実
- 少しホッとした感じ
が含まれています。
「自分は相当目立ってると思ってたけど、実はそうでもなかった」
という、内省的で人間らしいニュアンスです。
日常会話での使用例
- I didn’t stick out as much as I expected.
(思ったほど目立たなかった) - She sticks out like she doesn’t belong there.
(彼女、場違いなくらい目立ってる) - I thought I stuck out, but nobody noticed.
(目立ってると思ったけど、誰も気にしてなかった)
覚えておくべきポイント
- stick out は「目立つ」「浮く」
- 見た目・態度・存在感すべてに使える
- like は比較を表す
- did は動詞の繰り返しを避ける省略表現
- 思い込みと現実の差を表すのに便利な構文
He didn’t stick out like I thought I did.
は、英語らしい比較・省略・感情表現が一文に詰まった、非常に学習価値の高いフレーズです。