英語の「言う」という意味を持つ「say」と「tell」は、似たような意味を持ちながら、使い方やニュアンスに違いがあります。特に直接話法と間接話法の使い分けで違いが際立ちます。この記事では、直接話法と間接話法について説明した上で、「say」と「tell」の違いとその使い方を分かりやすく解説します。
直接話法とは
直接話法は、誰かの言葉をそのままの形で報告する方法です。引用符を使って、話された言葉を変更せずに伝えます。
例:
- He said, “I am happy.”
(彼は「私は幸せです」と言いました。)
間接話法とは
間接話法は、誰かの言葉を言い換えて、間接的に報告する方法です。文法的な変更が加わり、通常は時制や人称が変わります。
例:
- He said that he was happy.
(彼は自分が幸せだと言いました。)
「say」と「tell」の使い分け
「say」
**「say」**は、通常、話した内容そのものを伝える際に使われます。直接話法で使われることが多く、話された言葉をそのまま引用します。
- 直接話法の例:
- She said, “Thank you.”
(彼女は「ありがとう」と言いました。)
- She said, “Thank you.”
- 間接話法の例:
- She said that she was thankful.
(彼女は感謝していると言いました。)
- She said that she was thankful.
「tell」
**「tell」**は、誰に何を伝えたのかを具体的に示す場合に使われます。通常、間接話法で使われ、情報を伝える相手を明確にします。
- 直接話法の例:
- He told me, “Come here.”
(彼は私に「ここに来て」と言いました。)
- He told me, “Come here.”
- 間接話法の例:
- He told me to come there.
(彼は私にそこに行くように言いました。)
- He told me to come there.
例文
直接話法の英文例
- “I love chocolate,” she said.
(「私はチョコレートが好き」と彼女は言いました。) - “Please be quiet,” the teacher told us.
(「静かにしてください」と先生は私たちに言いました。)
間接話法の英文例
- She said that she loved chocolate.
(彼女はチョコレートが好きだと言いました。) - The teacher told us to be quiet.
(先生は私たちに静かにするように言いました。)
練習問題
以下の直接話法の文を間接話法に変えてみましょう。
- “I want to go to Japan,” he said.
- “Return the book,” my sister told me.
- “Submit the homework by tomorrow,” the teacher said.
解答:
- He said that he wanted to go to Japan.
- My sister told me to return the book.
- The teacher said to submit the homework by tomorrow.