このフレーズは海外ドラマ『フルハウス(Full House)』の中で、ジョーイが言ったセリフです。
You snails don’t stand a chance tomorrow.
かなりジョーイらしい、からかいと自信満々さが前面に出た一言ですが、英語学習の観点では stand a chance という超重要フレーズが含まれています。ここではこの表現を中心に、意味・ニュアンス・使い方を詳しく解説します。
直訳と意訳
直訳
「君たちカタツムリは、明日チャンスが立たない」
もちろん、直訳では意味が通りません。
意訳(自然な日本語)
「お前ら、明日は勝ち目ないぞ」
「明日、お前たちに勝つ可能性はゼロだ」
ジョーイが相手を見下しながら、冗談半分・本気半分で言っている挑発的なセリフです。
snail の使われ方(比喩表現)
snail(カタツムリ)の意味
snail は本来「カタツムリ」ですが、会話ではよく比喩的に使われます。
snail = 動きが遅い人
- Hurry up, you snail!
(早くしろよ、ノロマ)
このセリフの You snails は、
「遅い奴ら」
「トロいお前ら」
という軽い侮辱+冗談です。
stand a chance の意味と使い方
stand a chance の基本イメージ
「勝ち目がある」
「可能性がある」
「見込みがある」
stand はここでは「立つ」ではなく、
「ある状態に置かれる」「成り立つ」
という抽象的な意味で使われています。
形
stand a chance(to do / of doing)
- We don’t stand a chance of winning.
(勝ち目がない) - She stands a good chance of passing the exam.
(彼女は試験に受かる可能性が高い)
don’t stand a chance のニュアンス
don’t stand a chance
=「全く可能性がない」
=「勝負にならない」
単なる
low chance(可能性が低い)
よりも、かなり強い否定です。
このセリフでは、
- 接戦 → ❌
- 多少は可能性あり → ❌
- 完敗確定 → ⭕
という、完全に上から目線の言い方になります。
このセリフでの stand a chance
You snails don’t stand a chance tomorrow.
ここには、
- 明日は勝負する予定がある
- 自分は勝つ気満々
- 相手をあえて煽っている
という背景があります。
ジョーイは本気で相手を侮辱したいわけではなく、
場を盛り上げるための誇張表現として使っています。
tomorrow が与える効果
tomorrow が入ることで、
- 今じゃなく
- これから行われる勝負
- 近い未来が確定している
という臨場感が生まれます。
「いつか」ではなく
「明日」
と言うことで、ジョーイの自信がより強く感じられます。
文の構造を整理
- You snails
トロいお前らは - don’t stand a chance
勝ち目がない - tomorrow
明日には
非常にシンプルな構造ですが、
比喩+慣用表現
が組み合わさった、英語らしい一文です。
ネイティブがよく使う類似表現
- You don’t have a chance.
(勝ち目ない) - You’re no match for us.
(俺たちの相手じゃない) - You can’t beat me.
(俺には勝てない)
その中でも stand a chance は、
少し大人っぽく、会話でもよく使われる表現です。
日常会話での使用例
- Without a car, we don’t stand a chance of getting there on time.
(車がなかったら、間に合う見込みはない) - He doesn’t stand a chance against the champion.
(彼はチャンピオン相手じゃ勝ち目がない) - If it rains, we won’t stand a chance.
(雨が降ったら、もう無理だ)
スポーツ・試験・仕事・恋愛など、
あらゆる場面で使える万能表現です。
ジョーイらしさが出ているポイント
このセリフには、
- 自信過剰
- からかい
- 負けず嫌い
- お調子者
というジョーイの性格がすべて詰まっています。
もし
You will lose tomorrow.
と言っていたら、かなりストレートで面白みがありません。
don’t stand a chance を使うことで、
ジョークとしても成立する、ドラマらしいセリフになっています。
覚えておくべきポイント
- stand a chance は「勝ち目・可能性がある」
- don’t stand a chance は「全く見込みがない」
- 直訳では理解しない
- からかい・挑発・自信表現でよく使われる
このフレーズを理解すると、英語の「勝ち負け」「可能性」を表す表現が一段階自然になります。